10月10日(土)、兵庫県公館(迎賓館)にて「第12回神戸元町ミュージックウィーク主催コンサート」が開かれました。
 音楽の本場で培われたピアノの音色、そして歌声にしばし、欧州の香りを感じ、酔いしれたひとときでした。


芸術のまち神戸をこころゆくまで
             神戸元町商店街連合会会長 奈良山喬一


ドイツからオーストリア、ハンガリー、バルカン半島に位置する国々を経て黒海へ注ぐドナウ河流域諸国とは外交関係開設140年周年の国をはじめ、外交関係再開50周年の国など、日本との交流が始まって節目に当たる年であることから外務省が「日本・ドナウ交流年2009」と位置付け、 さまざまな記念行事が行われるのに合わせ、第12回神戸元町ミュージックウィークの主催コンサートは、そのドナウ河の流れる地域で音楽の研鑽を積まれた方々をお招きし、主催事業として開催させていただくことになりました。音楽の本場で学び取られたピアノの音色、そして歌声をたっぷりお楽しみいただきたいと思います。 時期を同じくして、神戸市が新進気鋭の芸術家のみなさんと総力をあげて取り組まれてきた第2回神戸ビエンナーレが、まちや海、美術館を会場に開催され、本日の神戸元町ミュージックウィーク主催事業もその協賛事業となっております。
秋の一日、芸術のまち神戸を、こころゆくまでお楽しみください。

港都神戸のよろこび
神戸元町ミュージックウィーク実行委員会 実行委員長 下村俊子

 県木くすのきが公館前庭に美しい秋の午後でございます。
第12回神戸元町ミュージックウィークの主催コンサートにようこそお出かけくださいました。主催者一同、心より御礼申しあげます。 1995年1月17日午前5時46分発生の兵庫県南部地震(阪神・淡路大地震)がきっかけとなり神戸の復興を願って1998年に立ち上げました音楽祭。本年はテーマを「ドナウの流れのように」と定め、外務省の「日本・ドナウ交流年2009」の認定事業、「神戸ビエンナーレ2009」の協賛事業として開催させていただくことになりました。
 本日は、その主旨に深く応えてご参加くださいました中村友美様、ズビャーギナ章子様、永山直子様をステージにお迎えできました幸いを誠に嬉しく存じ感謝申しあげております。 どうぞ皆様、ひとときをお楽しみくださいませ。1874年(明治7年)誕生の神戸元町商店街は本年135周年を迎えております。
先達から引き継いで参りました元町の現在に生きる私たちは、界隈皆さんと共に「神戸の良さが元町に」あると楽しんでお客様がお越しくださることを願い求めながら、本日の皆々様のご来場に重ねて厚く御礼申しあげます。

ラヴェル/ソナチネ
Ravel/Sonatine
ラヴェル/<鏡>より “道化師の朝の歌”
Ravel/Alborada del gracioso

シューマン=リスト編曲/献呈
Schumann=Liszt/Liebeslied(Widmung)
リスト/ハンガリー狂詩曲 第2番
Liszt/Hungarian Rhapsodie No.2

●日本歌曲
 1.紅葉(高野辰之作詞・岡野貞一作曲)
 2.七つの子(野口雨晴作詞・本居長世作曲)
 3.故郷(高野辰之作詞・岡野貞一作曲)
 4.からたちの花(北原白秋作詞・山田耕筰)
●モーツァルト作曲
 5.楽しい安らぎが(Ridente la calma)
 6.アヴェ・ヴェルム・コルプス(Ave verum corpus)


●バルトーク作曲
 7.八つのハンガリー民謡
  1.大地は黒く、私のハンカチは白い
  2.おお神よ、洪水を起こしたまえ
  3.奥さん方、奥さん方!
  4.あまりにも多くの悲しみが
  5.あの高い山の頂に
  6.若者たちが大きな森の道を
  7.私の仕事は春の耕筰だったのに
  8.愛しい恋人よ、雪が溶けてくる

●ウクライナ民謡(山口聖代編曲)
 8.フリスティンカ
 9.深い井戸



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