ライツ室内管弦楽団代表 南出 信一

平成11年に引き続き3年連続で出演させて頂きました。
その間の3回の出演を通じて思った事は、元町商店街にお店を開かれている商店の皆様を中心に、 このイベントに関わられている人々の忍耐強い努力と、 それをより良いものにしようとする情熱に深く感動しました。

震災復興の根強い力ももちろんそのエネルギーになっているとは思われますが、 なによりも元町商店街のそこに来て下さる人々へのサービス精神と、 元町商店街が神戸の顔であることの自負が、毎回のこのミュージックウイークを成功に導いている原動力になっていると思います。

私達ライツ室内管弦楽団は舞台と客席の垣根のない空間を作ろうと心掛けてきましたが、 元町ミュージックウイークの手作りのイベントの中で演奏させて頂いたことは、 私達にとってそれは、まるで水を得た魚のようにとても気持ちの良い、居心地の良いものでした。 強いて、このイベントに希望的改革を望むとすれば、 東西に長く延びる立地条件の為に起こる、パワーの分散化をいかに防ぐかだと思います。

もちろん阪急をこえて北のエリヤでのコンサートも行われているのですが、 一つのエリヤで行われる他の領域でのイベントに比べて、立体感の薄いものになりがちだと思われます。 この東西に長く延びるエリヤという条件を逆にもっと活かして、 たとえば全イベントの通し券を作り、来られた分だけのチケットに判を押して、 その判の数で各お店が割り引きをするような、 街の端から端まで歩き見て、聴くといったような、商売の街で行われている、 世界で元町にしかない音楽ショッピング・ウイークに発展して行って頂きたいと思います。

そのために私達ライツ室内管弦楽団はとっても良い精神状態と熱意をもって参加させていただければ、 これに勝る幸せはありません。このイベントに企画及び、 参加された全ての方々に心より、敬意を表して . . . . .





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