![]() 名誉実行委員長 奈良山 喬一
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![]() グローバル化した世界経済は、地球上の商品をたやすく元町商店街にもたらし、 その結果、元町からハイカラ商品に対する価値を薄めることになりました。 しかし、商店主の130年にわたって培われてきた、ハイカラ商品にたいする先取性まで失われたわけではありません。 世界各地からもたらされる商品があふれる中でも、元町商店街は、さらに新しいものを求める姿勢に変わりはないのです。 その証拠が「元町ミュージックウイーク」にあると、わたしは思っております。「元町ミュージックウイーク」は商品ではありません。 しかし、主催する行事である以上、手にとってみる商品ではなくても元町商店街が生み出した創作品、ではないでしょうか。 その作品は、元町商店街を訪れた方々を心地よい音色の世界にいざない、文化の香りを、通りいっぱにただよわせます。 元町商店街は、この妙なる作品を過去4年にわたって生みだしてきました。昨年は、初めての試みとしてチャリティコンサートにも挑戦、 出演者やジャーナリズム、下村実行委員長の協力を得て成功裏に終わりました。身体障害者にも喜び、楽しんでいただける、 地域社会の中の商店街という自覚にたった事業の成功でもありました。 実行委員会では、身体障害者も一緒に楽しめる「元町ミュージックウイーク」にするための検討が、 すでにはじまっています。すぐに実行に取り組むには困難な問題もあります。具体化までにいくつもの壁があることと思います。 そうした問題も、障害者とともに考えながら解決の道をさぐることができれば、道がひらけるものと確信しております。 文化庁をはじめ兵庫県、神戸市、音楽関係団体、さらに近隣諸団体の熱いご協力を期待して、 いま実行委員一同「第5回元町ミュージックウイーク」の準備に取り組んでおります。これまで育てていただきましたご協力に改めて感謝を申し上げるとともに、 名実ともに、世界から神戸の秋を彩る音楽祭に育てるべく、今後ともご支援賜りますようお願い申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。 ![]() |
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